「………あつい、ですね………」

彼――――――凪咎色は照りつける太陽の下、そうぼやきながら歩を進めていた。

見上げればそこには何処までも深い蒼穹の空。

見渡せばそこには何処までも昏い深碧の木々。

そんな美しき心象風景さえも彼には恨めしく見える。

咎色の足は覚束ず、既にその焦点は定まっていない。

息は絶え絶え。まさに満身創痍。

まるで何かから逃げてきたかのような、そんな印象を受ける。

「………っ」       

どさっ

彼はそのままその場に倒れこんだ。

――――――俺はこのまま死んだ方が、いいのかもしれないな

そんなことを思いながら。



Lost Paradise



「………」

眼が覚めると、何処か知らない場所の天井が見えた。

「………っ、此処は………?」

状況を確認。

其処は何処か知れない家屋。

その家屋を組成する木材はいたるところが傷んでいて、所々腐っている場所もある。

それでも汚いと感じさせないのはやはり手入れが行き届いている故だろう。

「………」

どうやら、この家屋の家主に彼は助けられたようだ。

つまりは、彼はまたしても死ななかった。

――――――………命拾い、か。

うれしいようで、少し、悲しい。

あのまま死んでいたら、こんな柵なんて関係なくなっただろうに。

あのまま死んでいたら、こんな世界に留まらないですんだのに。

「………まぁ、いいでしょう。今は無事に生きていられていることを素直に喜ぼうじゃないですか」

そう、そうしよう。

今はとにかく、喜ぼう。

今を今として、楽しもうではないか。

その時

がたり、と何かが開く音がして、その直後今度は何かが倒れたような音がした。

「っ!?」

驚いてその音源に眼を向けると、其処には半開きのドアの前で豪快にずっこけている少女の姿があった。

手に持っていたであろう濡れタオルは転んだ拍子に滑ってしまったのか創貴の真横の壁に張り付いている。

そしてその肝心な彼女はというと、倒れた体勢のまま一向に動く気配がない。

創貴も呆気に取られ、言葉も出ない。

「………」

「………」

「………」

「………」

………独房というのはいつもこんなに静かなのだろうか、などというよしなし事が咎色の脳裏を過ぎるぐらいの時間を経てようやく、その少女は立ち上がり服を叩きながら恥ずかしそうにこちらにはにかみながら笑いかけてきた。

「………はっ、はは」

どうやら、ギャグではなかったらしい。

わざとやっているのではないかという創貴の希望的観測はこうして脆くも崩れ去った。

「だ、大丈夫ですか?怪我ありません?」

病人としてこの家に連れてこられていながら可笑しな気もするが、創貴はその少女の身体を気遣うようにそう言った。

それに対して少女はフルフル、と首を振る。

「そうですか。あの、貴方名前は?」

「………」

少女は応えない。

彼女はただ黙りこくっている。

「あ、あの?」

「………」

少女は咎色の言葉に応えない。

「あのー」

「………」

「きこえてますかー?」

「………」

「………」

「………」

彼女は一向に口を開かない。

ただ何かを探しているようだ。

一体何を探しているのだろうか?

創貴は意思疎通を諦めて、黙ってその少女の挙動を見守っていた。

「………」

しばらくすると少女は自分の探しているモノがここにはないと悟ったらしくその動きを止め、今度は咎色に向って手を差し出してきた。

「………ん?」

「………」

「手を出せ、と?」

こくん、とその少女はただ一度小さく頷く。

黙って手を差し出す咎色。

その手を少女は手に取ると、何かをなぞり始めた。

「………」

少女は何度も何度も何かをなぞる。

彼女は何度も何度も何かを描く。

久。

木。

想。

出。

久木想出。

それは名前だった。

おそらくは彼女の名前。

「………想出ちゃんで、いいのかな?」

少女は手のひらから顔を上げ、嬉しそうに笑った。

おいしそうだな、と思った。




本来なら一、二日身体を休ませてもらえれば咎色はその家を出て行くつもりだったのだが、口がきけず己の意思を態度で示す想出が頑ななまでに咎色を引き止めた為にこうして咎色はその家で四日目の朝を迎えることになった。

彼女は父と二人暮らしである。

彼女曰く母はいないという。いや、彼女がホモ=サピエンスである限り当然自分を産んだ実の母に該当する存在はいるのだろうけど、想出自身は母親のことを全然覚えていないらしい。だからなのかは判らないけれど、彼女の父への愛情はとても深いものがある。彼女と話す度に――――といっても筆談だが、その節々で彼女のその父に対する底無しの愛情を感じとることが出来る。ただ、不思議なことに、咎色はそんな彼女の父親の姿をこの四日間で一度も見ていなかった。食事のときも一度も姿を現さない。想出に聞いてもはぶらかされてお終いだ。そうだった。だが今日になってようやく、創貴は自分の眼でその父親と面会することが許された。

「………君が………、ここのところ、い、家に泊まって、いるという、た、旅人さん、かね?」

一言で言えば、異形。

二言で言えば、キモチワルイ、カラダ。

ソレが彼の、その『父親』に対する第一印象だった。

彼の身体の大半は包帯で覆われ、所々露わになったその肌は人間のそれにカテゴライズするにはあまりに逸脱していた。

その身体は、もはや人間と呼べるような代物ではなかった。

爛れている。

腐っている。

皮膚の腐る臭いが、その部屋に充満している。

むせ返るほどの死臭。

それではまるで、屍。

屍でありながら、魔によって生かされ続ける人間以外。

「腐臭がすごくてすまないね。私もどうにかしたいのだがどうにもならんのだ。我慢出来なければいつでも出て行ってくれて構わない」

「いえ、大丈夫です」

「そう、かい」

「………、………魔物化、ですね」

「ほう………、き、君も、知って、いるのか」

「まぁ多少は」

多少は、どころではない。

彼は知っている。

魔物化とは、字面通り魔のモノになること。

魔に囚われ、魔に蝕まれる、その恐怖。

彼はよく知っている。

彼はよく憶えている。

彼は、忘れはしない。

死ぬまで、逃れられない。

「そ、その通り、だよ、と、咎色、くん。私、は、魔に蝕まれて、いる。し、しかしそれももうすぐ、終わりを、む、迎えるだろう」

「………魔に完全に喰われてしまう、ということですか」

「そう、だね………。きっと、そ、そういうことだろう」

別に驚くことではない。

魔に憑かれれば、そんなの当たり前だ。

魔を操れない者は、奪われるしか道はないのだ。

仕方が無い。

それを知っていても尚、もし彼女がそれを知ったらどんな顔をするのだろう、と咎色は不意に思ってしまった。

なんだか、胸糞悪い。

なんだか、キモチワルイ。

「咎色く、んのことは、お、想出からよく、聞いている、よ。い、いろんなところをまわって、いるんだってね」

「はぁ………、まぁ」

実際は周るほかない、といった感じなのだが。

「あ、あんな楽しそうに、する想出を、み、みたのは、久しぶり、だよ」

「………」

「こ、この私は遅かれ早かれ、ま、魔物に、なる」

「………でしょうね」

「もしかし、たら、想出のことを、あ、危めてしまうかもしれ、ない」

「………」

「だ、だから、き、君に、お願いが、ある」

「………」

「咎色くんが、この、い、家を出る時、想出も、い、一緒に連れて行ってくれない、か………」

あまりに、拙く自分勝手な願い。

なんて他力本願で、なんて利己主義。

まさか本当に連れ出してくれるとでも思っているのだろうか?

「近くの町で、お、置いていってくれても、かま、わない………。とにかく、わ、私から、なるべく、遠ざけるように、し、て、くれ………」

「………」

「わ、私が一番、お、怖れている、のは、ね………。想出を………、こ、この手で、殺してしまうこと、なん、だよ」

「………」

「だ、から、どうか………、あの子を………、お、お願い、し、ます」

理解できない。

どうしてこの人は他人をこうも愛せるのだろうか。

愛したところで自分に返ってくるものなんてほとんどないに等しいのに。

利益はなく、それどころかリスクすら負いかねないというのに。

どうして彼は彼女を愛せるのだろうか。

どうして彼女は彼を愛せるのだろうか。

「………、では僕はこれくらいで」

意味がわからないから、無視をした。

理解ができないから、することを諦めた。

咎色はただその屍を一瞥して、席をたつ。

想出の父親は何か言いたげな顔をしていたが、結局なにも言わなかった。

「あと二日くらいしたらこの家を出ようと思います。それでは………」

ぱたん

その腐った部屋から咎色は出る。

出るとすぐそこはダイニングになっていて、想出が食事を作っているのが見えた。

まだ寸足らずなその身体で、懸命に背伸びをしながら作っている。

「………、今日のご飯は、なんですか?」

咎色はたずねる。すると想出はうれしそうにはにかんで

『きょうはね、ハンバーグだよ』

と書かれたプラカードを取り出した。

「ハンバーグですか。それはおいしそうですね」

『とびっきりおいしいのをつくってあげるよ』

「ふふ、楽しみにしてますね」

そこで咎色は想出の頭を撫でてやる。

想出はくすぐったそうな仕草をする。

なんだか、心地いい空間だ。

なんだか、胸の痛みが和らぐ。

さっきまでの気持ち悪さは何処かへ消えてしまった。

咎色は普通の食事で身を満たすなんてもう出来ない身体だけれど、今回ばかりはお腹が満たされる、そんな気がした。

その一瞬の気の迷いが、彼を奈落へと突き落とすことも知らず。




『わたしは、とがいろさんにはもっといてほしいって思ってるんだ』

咎色に一つの部屋を割り振るほどその家には余裕がないので、咎色は想出の隣に布団をひいて眠ることになっている。

咎色が布団に入ると、隣で既に横になっていた想出がこんなプラカードを見せてきた。

「お、想出、ちゃん………」

『とがいろさんとなら、きっと毎日が楽しくなるとおもうの』

「………なにを」

『だから、もっと、いっしょにいてよ』

「………」

この子は――――――何を言っている?

なんで今更そんなことを言う?

なんでこんな――――身勝手なんだ?

「………」

なんなんだ、この気持ちは。

なんなんだ、この感情は。

どうしてこの少女はこうも僕に固執する?

どうしてこんなに纏わりつく?

「………×××」

「………?」

「――――――いちいち、うざったいんですよ、貴方は」

その言葉に、想出は固まる。

思いがけない、言葉だったのだろう。

そんなこと言われるとは思っていなかったのだろう。

馬鹿らしい。

信頼なんて、言葉一つで決壊してしまうほどに、脆いものなのに。

「貴方は僕の何を知っているというのですか?どうして何も知らずにそんなこといえるんですか?そんな簡単に、人を縛り付けていいとでも思っているのですか?」

「………っ」

「はん、少し仲良くなったからって思い上がらないでください。僕だって好きでこの家を出て行こうとしているわけではないんですよ。出なくては、いけないんです」

そこで咎色は想出の上にのしかかり、腕を押さえつけ、その小さな想出の瞳を覗き込むように顔を近づける。

「僕はね、生まれつき、普通の食事だけでは満足出来ないんですよ。僕の主たる栄養源は、人間」

「………っ!」

「ふふ、そんな怯えた顔をしないでください。大丈夫ですよ、今ここで貴方を喰ってしまうような真似はしません。僕の理性が持つ間は、ね」

想出の輪郭に沿って舌を這わせる咎色は、妖しく囁く。

「僕の身体は気まぐれでね、いつ理性がきかなくなるか、自分でもわからないんですよ。気がついたら目の前にヒトの喰いかけの死体が、なんてこともしばしばありましてね。僕を怖れているのは、実は僕自身もなんですよ。いつ狂うかわからない。いつ襲うかわからない。いつ喰らうか、わからない」

「………」

「だから僕は極力他人との接触を避けるんです。その為の旅といってもいい。宿に泊まるのも二日と決めている。そうしなければ、そうしても、僕は人を喰ってしまう」

知りたくはなかったけれど、知ってしまったのだからしょうがない。

だから旅人になったのだ。

僕は人間失格。

ヒトグイ、凪咎色。

「僕は、此処にいるべきではない、否――――いてはいけないんです」

言い終えて、咎色は想出の上からおりる。

「予定より少し早いですが、僕は明日、この家を出るとしますよ」

自分の役目は終わったといわんばかりに咎色はその場から離れ、自分の布団へと潜り込んだ。潜り込もうとした。

だが、

「ん?」

想出が、咎色の服の裾を掴んでいた。

「………」

今にも泣き出しそうな顔で、それなのに想出は掴むその手により力を籠める。

――――――そんな、こと、言わないで。

そう言っている気がする。

「………して………」

本当に理解できない。

どうしてあんな怖い思いをしていながら、あんなに怯えていたのに、まだ僕を引きとめようとするのだろう?

「どうして………、貴方は………」

『やだよ、帰らないでよ。もっと一緒にいて』

「………」

『もっともっと、旅のお話しきかせて』

「………」

『わたしはとがいろさんと、トランプしたり、いっしょに料理つくったり、よるは旅のお話を聞かせてくれて、おとうさんもいつかはよくなって』

「………」

『だから、もっと、そばにいて』

「………」

彼女は、涙をいっぱいにためて、それでもその滲む視界で字を書く。

きっとぼやけてろくに見えてはいないだろうに。

彼女は手を止めない。

「………、………はは」

なんだ。結局、自分が寂しいからか。

そんな理由か。

要するに、寂しいから、此処にいてくれ、と。

なんて自分勝手な。

なんて利己的な。

なんて自分本位な。

我侭にも程がある。

図々しいにも程がある。

「………想出ちゃん」

――――――でも、それも悪くない。

それも悪くないだろう。

その程度の我侭、赦されるだろう?

それぐらいしか、彼女の望むモノなんてありはしないんだから。

こんな懸命で直向きな姿を魅せられて、誰がそれを拒めよう――――――?

「僕は………、此処にいてもいいのかい?」

想出は、大きく一度うなずいた。





この家と衣食住を共にするようになって、一週間たつ。

こんなに一つの場所に留まったのは最早快挙といえるだろう。

咎色は時々黙って外に出る。

そして森の動物達を二、三匹捕まえてその場で喰らう。

人間の血肉とは程遠いが、これである程度の衝動は抑えられた。

一つの場所に留まるには、こうするしかない。

そうしなければきっと咎色は想出を喰ってしまう。

仕方が無いのだ。

「………さてと」

狐の子供を喰い終わった咎色は口を拭い、家に戻ることにした。

今日はカレーライスといっていたので早く帰らないと怒られてしまう。

「ふふ………」

自然に笑みが零れる。

なんだか、不思議な気持ちだ。

身長が低いことを気にしている想出も。

蛙が大の苦手な想出も。

咎色の旅話を楽しそうに聞き入る想出も。

はにかんだ笑顔を見せる想出も。

今となってはなんだか無償に可愛らしい。

愛でたくなる程、愛らしい。

――――――これが、あの父親のいう、無償の愛だろうか

これが、人を愛するという行為なのだろうか

今ならなんとなくわかる気がする。

彼の気持ちが理解できる気がする。

彼もきっとこんなことを思っていたのだろう。

こんなことを思いながら、身体を蝕まれていくのだろう。

この想いと共に、蝕まれ、消えゆく運命なのだろう。

「………ん」

家が近づくにつれて、咎色はその家の異変に気がついた。

扉が、開きっぱなしだ。

あの几帳面な想出がまさか扉を開けたままにするなんて考えづらい。

………ならばどういうことだ?

ドクン

なんだか、厭な予感がする。

ドクン

どうしてこんなタイミングで。

ドクン

本能が進むことを拒む。

ドクン

理性が見ることを阻む。

ドクン

それでも。

その一切を断ち切って、彼は扉を開いた。



ド――――――クン


死体が、落ちていた。

その小さな矮躯は引き裂かれ、内臓が空気に晒され、手足はあらぬ方向に向いている。

つくりかけのカレーライスは泡を吹き、いつも彼女が綺麗に掃除していた床は血で汚れていた。

そして彼女のプラカードは――――――白紙だった。

ただただ白くて。

ただただ血だけが、色を染めていた。

「………お、もい、で………?」

彼女は死んでいる。

死んでいる。

生きていない。

息をしていない。

生きをしてない。

屍になっている。

死になっている。

死んだから夢をみない。

夢がないから、想い出も無い。

無いから消えた。

想い出が消えたから、想出も死んだ。

死んだ?

彼女が死んだ?

咎色の中の彼女が死んでいく。

死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んでいく。

死んで、抜け落ちていく。

死んで、欠落していく。

消えて、死んでいく。

消えて、くすんでいく。

消えて消えて、全てが藻屑になって。

全てが無くなった僕は。

「………はは」

僕は。

美味しそうな死体だな、と思った。

「………そう、思わないか?そこの」

そして咎色は振り返る。

先ほどから後ろで息を潜めていた、そのモノに。

それは、魔物。

それは、異形。

それは、化物。

そこにいたのは人に似ても似つかぬ何かだった。

その手足、そして口には多量の血液がついている。

おそらくはアレの血だろう。

その血はまだ新しく、ぽたぽたと床へと滴り落ちている。

少女が毎日綺麗にしていた床を汚していく。

少女がいつも大切にしていたその家を汚していく。

「ふん。ったく、本当、いやになるよ」

その魔物と一定の距離を保ったまま咎色はそう嘯く。

「いつもこうだ。俺が何かに達しようとするといつも邪魔が入りやがる。誰も傷つけないようにと思うといつも傷つけちまう。ようやく俺も普通の生活が出来るのかと思ってたのに、またこうも簡単に崩れちまった。壊れちまった。………あーあ。ほんと、やってらんねぇってーの」

魔物は唸り声を上げ、徐々に幅を詰める。まるで、獲物を狙うかのように。

「まぁ、お前も大概可哀想だよな。自分が一番怖れてた、そのことがずばりおこっちまったんだからな。………まぁ結局考えてみれば全部俺の所為になるのかな?あそこで彼女を連れ出していれば、こうはならなかったかもな」

魔物はさらに距離をつめ、

「だから、せめてもの慈悲だ」

咎色へと跳躍した。


「俺がこの手で、まるごと残さず、喰い尽してやるよ」




 ×××



「あーあ………、今度は、何処行きますかね」

見知らぬ道で、咎色はそう独りごちた。

少し胃がもたれる気がする。

さすがに一日に二人は少し苦しかったかもしれない。

咎色は腹ごなしにゆっくりと、道を進めるとする。

「じゃっ、ゆっくり、行くとしますか」

彼は――――――歩き続ける。

それはきっと、死ぬまで変わらない。

死ぬまで旅を続ける、無頼の旅人。

彼は人間失格。

ヒトクイ、凪咎色。








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